応援メッセージ

馬上のクラーク博士像の建立
アンビシャス基金にご支援を

北大副学長写真

現在の国立大学法人北海道大学の前身となる札幌農学校の初代教頭ウイリアム・スミス・クラーク博士は,当時の学生に対する多方面への感化だけでなく,その後の北海道大学発展の礎を築かれました。
クラーク博士のもと,当時の札幌農学校では,農学だけでなく,数学,化学,生物学から語学,歴史学,経済学に至るまで多様な基礎教育が英語で実施されました。
これは,現在我が国の大学教育において,ますます重要視されてきているリベラルアーツ教育の先駆けです。それが今から約150年前に行われていたというのは,驚くべき先見性と言わざるを得ません。

クラーク博士像としては,現在,北海道大学の胸像,さっぽろ羊ヶ丘展望台の立像が有名です。今回博士が “ Boys, be ambitious! ” の名言を残し,学生たちとの別れの地となった北広島市島松沢において,第三番目ともいえる馬上像が建立されることはとても意義深いものです。というのも,この地には,昭和25年にクラーク奨学会(発起人代表宮部金吾)らによって建てられた「クラーク記念碑」が既に存在します。今回の馬上像との組み合わせは,時代を超えて,クラーク精神「高邁なる大志」をこの空間に具現化させるものとなることでしょう。この事業をご支援いただき,NPO法人クラーク会の取り組みを共有して頂けましたら幸いです。


北海道大学副学長 山口 淳二